「過ぎたるは猶及ばざるが如し」といわれます。運転においても、度を越して自分の運転テクニックを信じるとテクニック不足のドライバーと同様に危険な運転をするおそれがあります。また、過信はテクニックに限ったことではありません。今回は過信の危険をみてみましょう。

運転における過信のこわさ

テクニックに対する過信
「自分は運転がうまい」という過信は、高速でのカーブ進入や、雨などの悪条件下でもスピードを出すなど危険な運転行為につながりやすくなります。

先進安全技術に対する過信
バックモニターなどの先進安全技術を過信すると、モニターだけを見てバックし、モニターの死角から出てきた歩行者と衝突するなどの危険があります。目視をする癖がなくなってしまうことにもつながります。

体力に対する過信
自分の体力を過信すると、多少の疲労や、カゼ気味などの状態でも無理をしてハンドルを握り、疲労運転や漫然運転などに陥る危険があります。

判断力に対する過信
自分の判断を正しいと過信すると、右折時に対向直進車を見て「先に右折できる」と誤った判断をして右直事故を起こすといった危険があります。

あいおいニッセイ同和損保からのアドバイス

・どれほど優れたテクニックでも、安全速度を超えるとカーブでの路外逸脱や濡れた路面でのスリップにつながります。走行場面に応じた安全速度を常に意識しましょう。

・先進安全技術は安全を約束するものではなく、あくまで安全運転を支援するためのものです。バック時の目視や十分な車間距離の保持などは必ずドライバー自身で行ってください。

・運転は、「同じ運転姿勢を維持する」「目の前の情報を得るために目を酷使する」など、非常に疲労をともなう行為です。そのため、わずかな体調不良でも疲労運転や発見の遅れなどにつながります。疲労状態やカゼ気味のときは運転を控え、長距離運転のときはこまめに休憩を取りましょう。

・相手との距離や自車のスピード、カーブの曲がり具合などに対する自分の判断は必ずしも正しいとは限りません。「相手はまだ遠い」など自分に都合のよい判断はせず、「かもしれない運転」に徹しましょう。

【ご参考】弊社のご支援メニュー

自動車事故防止
1.安全運転セミナー(基本的な運転動作)
2.ペーパー式適性検査(KM式・DOCCS・安全セルフ診断)
3.PCによる社員安全運転教育(e-ラーニング)・適性診断(e-診断)
4.自動車事故防止のビデオ・DVDの視聴
5.タブレット端末を活用した危険予測訓練ツール(セーフティトレーナー)

ニュース・チラシの提供
1.安全運転のポイント(毎月定例発行の具体的なニュース)
2.社内講習会用冊子(ザ・メッセージ等)
※各種支援メニューの詳細については、お近くの弊社代理店・扱者、または営業店までお問い合わせください。

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執筆者情報

記事の作成・編集:MS&ADインターリスク総研株式会社

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