目的地に無事到着し、駐車車両から降りる際には安全意識が低下してしまいがちですが、安全に降車するまで運転は終わっていません。また、降車する場所によっては発車時の事故を招くおそれもあります。そこで今回は、駐車車両からの降車時や駐車時、発車時の事故パターンと防止策をまとめてみました。

駐車が関連する事故パターン

注意不十分によるドア開き

道端に車を止めて降車するとき、いきなりドアを開けると、後方から側方を通過しようとしてきた歩行者や自転車などと衝突する危険があります。また、駐車場で左右に車が駐車している場合、ドアを大きく開けると、隣の駐車車両にぶつけてしまうおそれがあります。

駐車車両の自然発車

駐車ブレーキを十分にかけずに降車したところ車が勝手に動き出し、周囲の人を車と壁などの間に挟み込んで死傷させる事故が起こっています。自然発車の死亡事故率は、交通事故全体の死亡事故率より高く危険な事故パターンといえます。

駅前ロータリーからの発車

駅前ロータリーから車を発車させるとき、サイドミラーで後方を確認したところ、車が映っていなかったため、「車は来ていない」と思って発車すると、ミラーの死角から接近してきた車と衝突する危険があります。

安全運転アドバイス

ドアを開ける前に安全確認をする

ドアを開ける前は歩行者や自転車などが接近していないことを確認してください。また、駐車場で左右に駐車車両が止まっている場合は、ドアをぶつけないように小さく開けましょう。お子さまなど同乗者にも駐車の前に声かけをしてください。

駐車ブレーキをかける習慣をつける

車の自然発車は、一見すると平坦に見えるわずかな勾配でも起こっています。「駐車車両が動き出すはずがない」と思い、漫然と降車することがないように、降車するときは、必ず、オートマチック車ではギアを『P』に入れ、かつ駐車ブレーキを確実にかけることを習慣づけましょう。

発車前に目視に後方確認をする

サイドミラーは後方を一部の範囲のみを映し出しますので、駅前ロータリーのように、後方がカーブしている場所では、カーブを走行してくる車は映りません。そのため発車するときは必ず目視で後方を確認し、車を認めたときは通過を待ってから発車しましょう。

【ご参考】弊社のご支援メニュー

自動車事故防止
1.安全運転セミナー(基本的な運転動作)
2.ペーパー式適性検査(KM式・DOCCS・安全セルフ診断)
3.PCによる社員安全運転教育(e-ラーニング)・適性診断(e-診断)
4.自動車事故防止のビデオ・DVDの視聴
5.タブレット端末を活用した危険予測訓練ツール(セーフティトレーナー)

ニュース・チラシの提供
1.安全運転のポイント(毎月定例発行の具体的なニュース)
2.社内講習会用冊子(ザ・メッセージ等)
※各種支援メニューの詳細については、お近くの弊社代理店・扱者、または営業店までお問い合わせください。

無事故推進運動ツールをプレゼント!
「無事故推進運動」とは、企業従業員の安全運転への意識を高め、3ヵ月間自動車事故「0」を目指す運動です。 カレンダーを掲示し、毎日、事故がなかったときは、SAFEシール、あったときは事故シールを貼って自動車事故0を目指しましょう!ご希望の方は、代理店、担当者までお問い合わせください。

執筆者情報

記事の作成・編集:MS&ADインターリスク総研株式会社

こちらの記事もおすすめです