道路を走行するときは緊張感や集中力を維持していても、駐車場に入ると気が緩んでしまいがちです。そのため特にバックして駐車するときに、後方の安全確認などが不十分になって、歩行者の思わぬ事故を招いたり、駐車車両との接触事故を招くことがあります。そこで今回は、駐車場でのバック時の事故防止について取り上げました。

バック時の落とし穴

後方確認を怠らない
混雑した駐車場で空きスペースがなかなか見つからないようなとき、空きスペースを見つけると、急いでバックして駐車しようとしがちです。そのため後方の安全確認がおざなりになって、後方を横切ってきた子どもなどと衝突したり、両脇の駐車車両と接触する危険があります。

車輪止めも要チェック
車輪止めにタイヤを当てて止まる習慣をつけているドライバーの場合、車輪止めの無い駐車場でも車輪止めがあると思い込み、車輪止めの有無を確認しないままバックすると、後方の駐車車両に衝突する危険があります。

ミラーやモニターのみに頼らない
安全確認は直接見るバックミラーやバックモニターだけに頼ってバックをすると、ミラーやモニターの死角に入っていた歩行者などを見落として、衝突する危険があります。

あいおいニッセイ同和損保からのアドバイス

・バックは死角の大きい運転行為ですから、バック時の急ぎや焦りは禁物です。どんなに駐車場が混雑しているときでも、バックするときは、まず一時停止し、進行方向の状況を確認してから、両脇の駐車車両との間隔に注意しながらバックします。バックの際はゆっくりと歩くくらいの速度で進行するという、バックの基本を実践しましょう。また、同乗者がいるときには誘導してもらうのもよい方法です。

・車輪止めにタイヤを当てて止まる習慣は、後方確認が不十分になりがちで、安全な習慣とはいえません。車輪止めの有無にかかわらず、バックするときは必ず自分の目で後方の状況を確認するという習慣をつけましょう。

・バックミラーやバックモニターには死角があります。
特にバックモニターの場合は、後方の左右の死角が大きくなりますから、バックする前に後方を振り返って、左右に歩行者などがいないことを直接確認してからバックする習慣をつけましょう。

【ご参考】弊社のご支援メニュー

自動車事故防止
1.安全運転セミナー(基本的な運転動作)
2.ペーパー式適性検査(KM式・DOCCS・安全セルフ診断)
3.PCによる社員安全運転教育(e-ラーニング)・適性診断(e-診断)
4.自動車事故防止のビデオ・DVDの視聴
5.タブレット端末を活用した危険予測訓練ツール(セーフティトレーナー)

ニュース・チラシの提供
1.安全運転のポイント(毎月定例発行の具体的なニュース)
2.社内講習会用冊子(ザ・メッセージ等)
※各種支援メニューの詳細については、お近くの弊社代理店・扱者、または営業店までお問い合わせください。

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執筆者情報

記事の作成・編集:MS&ADインターリスク総研株式会社

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