今月のポイント:お住まいの地域の地震リスクは把握していますか?

・J-SHISのWebサイトやアプリを用いて、お住まいの地域の地震リスクをご自身で簡単に確認することができます。
・「今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」が3%を超えると、地震リスクが高いとされています。
・身近なリスクとの比較により、どの程度のリスクなのかを把握することが重要です。

 

確率論的地震動予測地図とは

・1995年兵庫県南部地震を契機に、地震防災対策を推進するための機関として地震調査研究推進本部が設立され、日本全国の地震リスクの定量的評価が実施されてきました。その成果は、 「確率論的地震動予測地図」として取りまとめられ、防災科学技術研究所のWebサイト「地震ハザードステーション(J-SHIS)」にて閲覧することができます。

・確率論的地震動予測地図は、今後一定期間内にある大きさの揺れに見舞われる確率を示したものであり、「今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」が3%を超えると、地震リスクが高い区分とされています。

・防災科学技術研究所からは、J-SHISスマートフォンアプリ版やiPhoneアプリ「もしゆれ」も公開されています(いずれも無料)。これらを用いることで、お住まいの地域の地震リスクをご自身で簡単に確認することができます。


地震ハザードステーション(J-SHIS) Web版
http://www.j-shis.bosai.go.jp/

身近なリスクと比較して確率情報を受け止める

・「今後30年で3%」という確率の値は、一見無視できるほど小さい値に感じます。

・しかし、過去の統計資料によれば、今後30年間に交通事故で死亡する確率は約0.097%、火事で罹災する確率は約1.1%となっており、「今後30年間で3%」という数値は決して低いとは言えません。

・このように、確率の数値を解釈する際には、身近にある様々なリスクと比較し、具体的なイメージを理解することが重要といえます。

執筆者情報

資料作成:MS&ADインターリスク総研株式会社

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