横断歩道は歩行者が道路を安全に横断するための道路標示で、歩行者の“聖域”ともいえる場所です。 そのため横断歩道を横断中の歩行者がいるときだけでなく、横断しようとしている人がいる場合は必ず一時停止をして道を譲らなくてはいけません。この他にも横断歩道とその付近を通行するにあたっては、さまざまなルールがあります。そこで今回は横断歩道に潜む危険と横断歩道を通過するときのルールを紹介します。

横断歩道に潜む危険

横断してこないという思い込みは危険

・歩行者が横断しようとしているとき「車が接近しているのだから歩行者は横断してこないだろう」と思い込いこむ
・横断歩道の手前に車が停止して死角部分の横断歩道が見えないとき
「横断歩行者はいない」と思って横断歩道を通過しようとする

このような思い込みは予想に反して横断してきた歩行者と接触する危険があります。

横断しようとしている人を目視できない見通しの悪い横断歩道は危険

・樹木や看板、遮蔽物などがあり、歩行者が見えないとき
・夜間や霧などで横断歩道を見渡すことができないとき

このようなとき、減速せずに横断歩道を通過しようとすると、横断してきた歩行者と衝突する危険があります。

道路上に、ひし形「◇」の道路標示の意味を忘れていませんか?

・ひし型「◇」の道路標示があり、その前方がカーブなどで見えないとき

漫然とする危走行していると、カーブなどの先にある横断歩道を横断する歩行者の発見が遅れ、衝突危険があります。

安全運転アドバイス

確実に一時停止後に、安全確認する

・横断している歩行者や横断しようとしている歩行者がいるときは横断歩道の手前で一時停止をし、歩行者の通行を妨げてはいけません。
・停止している車の側方を通過するときは、停止車両の前方に出る前に一時停止をして安全確認をしなければいけません。(後述※参照)

直ちに停止できるように減速する

・横断歩道に近づいたとき、横断する人がいるかいないかわからないときは、横断歩道の手前で直ちに停止できるような速度で進まなければいけません(徐行)。
・夜間、暗さのため、横断歩道を歩行者が横断しようとしているかわからない場合も徐行しなければなりません。(後述※参照)

横断歩道を予測して横断に備える

・「◇」の道路標示(ダイヤマーク)は、前方に横断歩道または自転車横断帯があることを示したものです。

ダイヤマークの先がカーブなどで見えないときは、カーブの先の横断歩道の歩行者を予測して、歩行者妨害とならないよう安全に走行しましょう。(後述※参照)

※上記アドバイスの運転を行わない場合、「横断歩行者等妨害」として取り締まりの対象となる場合があります

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執筆者情報

記事の作成・編集:MS&ADインターリスク総研株式会社

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