今月のポイント:土砂災害から身を守る

・日本で土砂災害は年間数千件発生しており、全国どの地域でも発生する可能性があります。
・日頃から、自身の行動範囲にある土砂災害の危険地域を確認しておくことが重要です。
・大雨や長雨の際は、こまめに防災気象情報や避難情報の発表状況を確認し、速やかな避難行動をとる準備をしておきましょう。

日本全国で発生する土砂災害

・台風や前線の活動などにより大雨が続くと、山地や丘陵地、崖などで地盤が緩み、崩壊により土砂や岩がすさまじい破壊力をもって一瞬にして人命や住宅などの財産を奪ってしまいます。

・台風や大雨、地震などの多い日本では、傾斜が急な山が多く、土石流、崖崩れ、地すべり等の土砂災害は全国のどの地域でも発生しやすい環境にあります。

・土砂災害は、平均して1年間に全国でおよそ1,015件発生しており(過去36年間の平均)、平成30年の土砂災害の発生件数は3,459件と統計史上最多(昭和57年以降の統計)の件数を記録しています。

土砂災害への備え

ご自身やご家族が土砂災害に巻き込まれないよう、下記3つのポイントを理解しておきましょう。

(1)日頃から土砂災害リスクの該当状況を確認

土砂災害が発生するおそれのある区域は、日本全国で約67万区域にのぼると推計されています。日頃から、下記サイトを活用して自身やご家族の行動範囲の土砂災害危険地域を確認しておきましょう。

(2)雨が降り出したら土砂災害警戒情報に注意

気象庁は土砂災害警戒情報として、危険度の高まりを5段階に色分けした危険度分布を公表しています。大雨・長雨となった場合は危険度分布により、自身のいる場所が赤(警戒)・紫色(危険)の地域かどうか確認しましょう。

(3)警戒レベル4で全員避難

土砂災害に関して警戒レベル4相当(自治体の避難情報が発令、または上記危険度分布にて紫色を表示)となった地域では、崖や斜面から離れた安全な場所やコンクリート建物の2階以上に速やかに避難しましょう。

 

 

執筆者情報

資料作成:MS&ADインターリスク総研株式会社

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