新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言が解除されましたが、日常生活はもとより業務においても多大な影響を及ぼしています。
万一、今後営業所・事務所で感染者が発生すれば、業務を停止せざるを得ない危機的な状況に追い込まれるおそれがあります。
従業員の安全と事業の継続を図るため、営業所・事務所における感染防止対策を徹底しましょう。

 

感染防止対策の基本

感染防止対策の必要性を周知徹底

新型コロナウイルスは、基本的に飛沫と接触により感染すると言われており、営業所・事務所は感染が発生しやすい場所の一つといえます。営業所・事業所における感染防止 対策が、いかに重要であるかをしっかり認識しましょう。

手洗いなどの励行

外出先から戻ったあとには必ず手を洗う、うがいをするなどを徹底しましょう。特に、こまめな手洗いの重要性については従業員全員に周知し、徹底を求めましょう。

マスクの着用

周囲に広げない対策として、営業所・事務所の全員がマスクを着用しましょう。また、咳・くしゃみをする際には、咳エチケット(マスクをする。マスクがない場合には、ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆うか、上着の内側や袖で覆う)を徹底しましょう。

感染防止のための備品の常備

感染を防止するために、営業所・事業所内に次のような備品を常備しておきましょう。

・マスク
・体温計
・うがい薬
・消毒液(市販の消毒用アルコールなど)

従業員の健康管理

感染拡大防止のため、次のことを徹底しましょう。

・出勤前に体温を確認する。
・発熱、風邪の症状があるときは、軽症でも出社させず、医療機関等に相談する。
・業務中に発熱等により体調が悪くなった場合には、直ちに上司に報告する。

点呼時の注意点

換気の徹底

多くの人が集まる点呼場では、窓やドアを開けておくなど、換気を徹底しましょう。

距離をとり、手短に

対面での点呼時間はできるだけ短くして、点呼執行者とドライバーとの距離は、2メートル以上とって実施しましょう。点呼待ちのドライバー等も同様です。

アルコール検知器の取扱い

・アルコール検知器は、携行型などドライバー専用の物を用いることが望ましいとされます。

・据え置き型を共用する場合は、ストローを使用の都度、取り換えるなど、点呼を受ける者同士の接触がないようにします。そのためには十分な数量のストローを備えておく必要があります。

・アルコール検知器の本体は、アルコール以外の除菌剤等で消毒しましょう(機器の特性もあるので、使用するメーカーに問い合わせてください)。

・アルコールを含むアルコール除菌剤による誤検知が散見されるため、次の4つの手順で実施しましょう。

① 手指をアルコール等で除菌
② 石鹸で手指洗い
③ アルコール検知器の使用
④ 手指をアルコール等で除菌

また、アルコール検知器の近くに、アルコール消毒液等を置かないようにしましょう。数値の反映や数値がゼロに戻りにくくなる可能性があります。

執筆者情報

記事の作成・編集:MS&ADインターリスク総研

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