お役立ち情報
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◆ 2026年4月、杉並区立子供園で起きた「園外逸脱」 |
◆何が原因だったのか?どうして起きたのか⁉
椅子を見つける ▶ 約3m運ぶ ▶ 踏み台にする ▶ カバーを開ける ▶ 解錠ボタンを押す
① 「手が届かない高さ」は、踏み台がひとつあれば成り立たなくなる
解錠ボタンにはカバーが付き、大人が「子どもの手は届かない」と判断できる高さにありました。しかし高さを頼りにした対策は、運べる踏み台が1つあるだけで前提が崩れてしまいます。
② 玄関のすぐ近く(約3m)に、子どもが運べる椅子があった
鍵(設備)と椅子(家具)は別々に点検されがちです。設備単体では安全でも、「周囲の物との組み合わせ」で突破口が生まれます。物の配置と子どもの動線を合わせて見る視点が必要でした。
③ 子どもの「今できること」の更新が追いついていなかった
昨日まで届かなかった場所に、今日は届く。さらに「椅子を使えば届く」と考える力も育ちます。対策を決めた時点の子どもの姿のままで、点検が止まっていたと考えられます。
◆ではどうすればよかったのでしょうか?
守り方を「高さ」だけから、「物の配置+動線+見守り」へ広げる
① 玄関の近くに「運べる物」を置かない
椅子・箱・玩具は玄関から離す、または動かせないようにする。
② 鍵は高さだけに頼らない
踏み台を使っても操作できない位置・方式を併せて用意する。
③ 子どもの目線と体格で園内を歩く
突破できそうな場所を、職員同士で実際に洗い出す。
④ 「最近できるようになったこと」を共有する
発達に合わせて対策を定期的に見直す。
【子どもの目線で園内点検】
☑️ 踏み台になりそうな椅子・玩具はありませんか?
☑️ 子どもが自分で開けられる扉・窓はありませんか?
☑️ 棚や遊具を使うと届く場所はありませんか?
☑️ 職員から一時的に見えなくなる場所はありませんか?
安全な環境とは、単に「危険なものが置かれていない環境」ではありません。そこで過ごす子どもが、どのように動き、何を考え、周囲の物をどう使うのか。子どもの発達と行動まで想像しながら環境を見ることが、事故を防ぐ大切な視点になります。今回の事例をきっかけに、先生方も一度「子どもになったつもりで園内を歩いてみる」のはいかがでしょうか。
先生同士で「子どもが突破できそうな場所」を
3か所探してみましょう
執筆:八重樫 貴之(作業療法士)
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