◆睡眠中に起こる窒息や転落事故は、約8割が1歳未満に集中
「今までできなかった寝返り」が突然できるようになり、思いがけない事故につながることがあります。そして赤ちゃんの事故は「ほんの数秒」で発生します。「少しだけだから」「まだ動けないから大丈夫」と思っている間にも起こります。特に睡眠中は、窒息、転落など命に関わる事故が起こりやすく、最も注意が必要な時間です。例えば、新生児は寝返りはできませんが、足をバタバタさせたり壁を蹴ったりして、少しずつ体を移動させることがあります。
実際に病院でも、新生児が保育器から落下した事故が報告されています。
赤ちゃんは少しずつ動けるようになりますが、危険を感じても自分で逃げたり、助けを求めたりするにはまだ時間がかかります。お昼寝や夜間の睡眠中に起こる窒息や転落事故は、約8割が1歳未満に集中しています。
◆月齢ごとの注意点
生後0-3か月:寝返りはできないが足で壁や床を押して少し移動したり、横へずれる、手を動かしているうちに布が顔にかかることも。この時期は顔にかかった布団、枕、ぬいぐるみを自分で払いのけることができないので、柔らかい布団や低反発マットは、顔が沈み込むことで窒息につながる危険がある。
生後5-11か月:この時期は事故が最も増える時期。寝返りや寝返り返りができるようになり、ベッドの中でもよく動く。「危険な場所へは行けるけれど、自分では逃げられない時期」。活発に体を動かすことから、ベッドやおむつ交換台からの転落事故も多い。
1歳以降:この時期は事故が最も増える時期。寝返りや寝返り返りができるようになり、ベッドの中でもよく動く。
「危険な場所へは行けるけれど、自分では逃げられない時期」。活発に体を動かすことから、大人のベッドやおむつ交換台からの転落事故も多い。
◆今日からできる睡眠中の安全対策
☑️1歳までは仰向け寝を基本にしましょう ☑️寝具は硬く平らなものを選びましょう。
☑️枕/ドーナツ枕/ぬいぐるみ/厚い布団は置かない ☑️添い寝は避ける(保育者の寝落ち防止)
☑️寒さには、布団以外のスリーパーなどの着衣で対応
☑️ベビーベッドは、成長に合わせて床板の高さを調節
☑️ベッドガードは18か月頃までは使用しない ☑️うつ伏せはタミータイムに限る!
| 赤ちゃんの発達は毎日のように変化します。 「昨日まではできなかったこと」が、今日突然できるようになるのが乳幼児期の大きな特徴です。「今できること」だけでなく、「次にできるようになること」を少し先回りして考え、安全な環境を整えることが大切です。赤ちゃんが安心して眠れる環境をつくることが、窒息や転落事故を防ぐ最も効果的な方法です。 |

「数秒だから大丈夫・・・」の油断は命にかかわります。
子どもの睡眠時に「目を離さない」配置と仕組みを徹底しましょう!
執筆:難波直子(助産師/日本こども成育協会シニアフェロー)
※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。