
このほど、令和6年度に実施された「事業用自動車の運転者の睡眠や疲労に関する調査」の結果報告書が公表されました。このなかには、運行管理者が行う点呼の実態把握調査の実施結果も記載されています。そこで今回は、点呼の実態把握調査の実施結果をご紹介します。
この調査は、国土交通省から委託を受けた(公財)交通事故総合分析センターが実施したもので、運転者の眠気に密接な関係があると思われる睡眠時間の不足、睡眠の質及び疲労の蓄積等の睡眠に関する調査・分析が行われています。
報告書は、下記の項目で構成されており、運行管理者が行う点呼の実態把握調査アンケートの結果報告は、「第3章:運転者の勤務実態や特性と事故要因関係分析」の中に記載されています。
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第1章:業務概要 第2章:運転者の勤務実態や疲労及び交通事故に関す 第3章:運転者の勤務実態や特性と事故要因関係分析 第4章:再発防止策を事業者や運転者に浸透させるため 第5章:事業用自動車事故調査委員会の役割や体制について、運輸安全委員会との比較 第6章:デジタルタコグラフ、ドライブレコーダーの消失・ 第7章:事業用自動車事故調査委員会10年総括に関する調査 第8章:とりまとめ |
この調査は、トラック、バス、タクシーの各業態の運行管理者に対して、WEBアンケート方式で実施されたものです。したがって、実施結果にはトラックだけでなく、バス、タクシーも含まれています。
主な調査項目は次のとおりです。
・運行管理者、運行管理補助者について
・連行管理者の業務前点呼の状況について
・営業所の過去3年間の事故の状況について
・昨今の自動車運送事業における課題等
ここでは、「連行管理者の業務前点呼の状況について」の実施結果の主な内容についてご紹介します。
◆業務前点呼の状況についての主な実施結果
〇業務前点呼の1人あたりの平均点呼時間は3~5分が約7割を占めています。
〇1人の運行管理者の1日の業務前点呼回数平均は、 「6~10回」が最も多く36%となっており、次いで「10~15 回」が33%で、6回以上の点呼が7割を占めています。
〇点呼時に健康状態の確認により、運行を中止する頻度については、「ほぼない」が56%、「年に数回程度」が28%、「年に1回程度」が9%で、あわせて93%となり、運行を中止する頻度は低い傾向がみられます。
〇1人あたりの点呼・指示項目に係る平均時間については、下図のとおりです。


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記事の作成・編集:MS&ADインターリスク総研株式会社