国会でも議論されている 「年収の壁」、社会保険制度＋税制上の制度が組み合わさって成り立っています！大変わかりにくい「壁」について、以下わかりやすくご説明していきます。

「年収の壁」について

「年収の壁」とは？

「年収の壁」とは、パートやアルバイトで働く方の年収が一定の金額を超えると、税金や社会保険料の負担が発生したり、配偶者等の扶養から外れたりする境界線を指します。 

主な壁には、税金に関する 100万円の壁（住民税）や 103万円の壁（所得税、2025年改正で160万円の壁へ）
社会保険に関する 106万円の壁（社会保険加入）と 130万円の壁（扶養から外れる）などがあります。　

2025年の主な変更点

① 所得税の 「103万円の壁」 が 「160万円の壁」 へ

　　  2025年の税制改正により、給与所得控除と基礎控除がそれぞれ10万円ずつ引き上げられました。
      これにより、所得税がかかり始める年収の基準が実質的に103万円から160万円に変更されました。
     （基礎控除95万円＋給与所得控除65万円＝160万円）
      この改正は2025年12月1日から施行され、2025年分以後の所得税に適用されます。　

② 住民税の 「100万円の壁」 が 「110万円の壁」 へ

      住民税の課税開始ラインも、給与所得控除の見直しに伴い、年収110万円に引き上げられました。
      これは2026年度に支払う住民税から反映されます。

③ 社会保険の 「130万円の壁」 の一部見直し

      19歳以上23歳未満の学生については、社会保険の扶養に入れる年収要件が130万円未満から150万円未満に、
      拡大されました。（2025年10月1日以降）

※ カスタマーハラスメント詳細については、都道府県労働局雇用環境・均等部(室) へご確認ください。

次回も、直近の法改正等を詳しく解説していきます！