あいおいニッセイ地域AD倶楽部

お役立ち情報

保育ニュース<12月号>こどもと安全に歯みがきするには?

2025/12/12 保育
保育ニュース<12月号>こどもと安全に歯みがきするには?
オリジナルファイルのダウンロードはこちら ダウンロード
★こんな場面ありませんか?

こどもの歯みがきや仕上げ磨きの時に歯ぐきを傷つけてしまった。」「歯みがき中にふざけてケガをしそうになりヒヤッとした。」という保護者からの声を耳にすることはありませんか?歯みがきは毎日行うからこそ、慣れから危険防止対策が曖昧になってしまうことも少なくありません。

実際に起きた事故の紹介や事故が起きる原因と共に歯みがきを安全に行う方法をお伝えします。

【消費者庁ホームページにて歯ブラシがのど等に刺さる事故が報告されています。】
□歩きながら歯みがきをしていた際に転び、歯ブラシで口の中をついて出血した。上あごに深さ7mm程度の傷ができた。(2歳)
□椅子に座って歯みがきをしていて、歯ブラシをくわえたまま転倒した。
 のどの上部の筋肉に達する傷を負い、入院が必要となった。(3歳)
□こども用の歯ブラシ(曲がらないタイプ)を使って自分で歯みがきをしていた。
  一歩踏み出した際に転
倒して顔を床に打ち付け、気管挿管・人工呼吸管理下で歯ブラシを抜いた。
  抗菌薬治療を行い約1週間後に退院した。(2歳)
※『消費者庁ホームページVol.629歯ブラシがのどに刺さる事故』から引用


こどもの成長発達に起因する事故の特性

12歳頃のこどもは自立心が芽生えなんでも大人と同じようにしたがる頃ですが、危機察知能力はないため、喉付きなど歯みがきの際にも事故が起こりやすいのです。


安全装置付き歯ブラシだから大丈夫?

安全装置付きの歯ブラシや柄が柔らかい素材ででき曲がる歯ブラシも身近なドラックストアで入手することができて便利になりました。しかし、安全対策が施されている歯ブラシを使用していたのにも関わらず起きてしまった事故もあります。

歯みがき時の環境や様子を再確認しましょう!
◎歯みがきをする時は定位置を決めていますか?
◎歯みがきが終わるまでは急に起き上がったり動かないようお約束する。
◎周りのこどもも近くで動かないように距離を取る・場所を変えるなどの配慮をする。
こどもが使う安全装置付き歯ブラシと大人が使う仕上げ磨き用の歯ブラシを使い分けこどもが歯ブラシを使用する際は終わるまで大人が見守る。
◎大人もお約束を守ってこどもの歯みがきのお手本となる。

☆歯みがき時のルールを守って習慣化することが事故の予防に繋がります☆

執筆:宗田香織 歯科衛生士・こども成育インストラクター(日本こども成育協会アンバサダー)

※本ニュースを無断で複製または転載することを禁じます。