
企業の熱中症対策は、労働者の安全と健康を守るために不可欠です。
先月に引き続き、本年6月に義務化された熱中症対策の強化について、ご説明します。
建設業における熱中症予防は、作業員の安全確保に不可欠です。 具体的な対策としては以下の通りです
作業環境の暑さを把握し、適切な対策を講じるために、WBGT計を設置し、測定結果に基づいて作業計画を調整します。

作業員がいつでも水分と塩分を補給できるよう、飲料水や塩飴などを準備し、休憩時間以外にもこまめな水分・塩分補給を促します。

休憩場所を設置し、暑さを避けられるように日陰や風通しの良い場所を確保します。また、冷房完備の休憩所や、氷や冷たいおしぼりなどを設置することも効果的です。
暑い時間帯の作業を避け、作業時間を調整したり、休憩時間を増やしたりするなど、作業員の負担を軽減します。
作業前や作業中に、従業員の健康状態を確認し、体調不良の従業員には適切な休憩を取らせるようにします。また、熱中症のリスクが高い従業員には、特別な配慮をします。
従業員に対して、熱中症の危険性や予防方法に関する教育を実施し、熱中症対策を徹底させます。
通気性の良い作業着やヘルメット、帽子などを着用し、直射日光を避けるようにします。また、空調服や冷却ベストなどの活用も有効です。

冷却グッズや、冷却スプレー、経口補水液などを活用し、熱中症対策を徹底します。
従業員が熱中症になった場合の対応や、緊急連絡網、搬送先の病院などを事前に決めておき、マニュアルを作成しておきます。
熱中症の疑いがある場合に、速やかに報告できる体制を構築します。

熱中症の疑いがある場合に、速やかに報告できる体制を構築します。
日常生活の中で、無理のない範囲で汗をかくようにして、体を暑さに慣れさせておくことも大切です。
※職場における熱中症対策の強化の詳細については、厚労省サイトでご確認ください。こちら
次回も、直近の法改正等を詳しく解説していきます!

記事の作成・編集:社会保険労務士法人アスミル