プロジェクトの背景
学研木津北地区は、かつて「関西文化学術研究都市(京都府域)」の一環として宅地供給が予定されていましたが、人口減少などの社会情勢の変化により、2003年に国土交通省の通知を受けて事業が中止されました。
その後、2011年度には「木津川市学研木津北・東地区土地利用計画」が策定され、同地区は都市的な開発ではなく、里山の維持・再生を目指すエリアとして位置づけられました。
自然環境や地形的特性を活かした形で、市民団体による里山活動を促進し、都市と自然が共生するエリアの形成を目指しています。
さらに、2013年度には「生物多様性木津川市地域連携保全活動計画~みもろつく鹿背山再生プラン~」を策定し、里山保全活動を開始。2023年度にはその計画の第2次改訂を行い、持続可能な取り組みとして、今後の地域活性化と生物多様性の保護を推進しています。
目標とする将来像
オオタカの営巣・繁殖
木津北地区のシンボルであるオオタカが再び営巣・繁殖できる環境を整備し、持続的に生息できる森を作ることを目指します。
地域住民に開けた里山
健全に保全された竹林を地域住民が自由に訪れることができる場所とし、自然との触れ合いを促進します。
コミュニティの形成
子育てや交流の場として、都市部と農村部の住民が交わる新しいコミュニティを作り、ふるさとの原風景を再生することを目指します。
「里山都市」の形成
里山資源と近隣ニュータウンのマンパワーを活用し、イノベーションを起こすことで、持続可能な都市と里山の共生を実現。生物多様性の回復と都市緑化を進め、人口減少社会においても明るく持続可能な「里山都市」を作り上げることを目指します。
このプロジェクトは、自然環境の保護と地域活性化を両立させ、持続可能な社会の実現に貢献する重要な取り組みです。
