子どもの体調変化で特に多いのが、急な発熱です。発熱とは、体内に侵入した病原体などをやっつけようとする正常な反応です。人間の身体は、外からウイルスやバイ菌などの病原体、異物が侵入してきたときに、白血球という血液の成分が動き出してやっつけようとします。白血球は身体の「警察官」であり、悪いものを捕まえてやっつけます。白血球は平熱よりも高い温度で働きだすため、「熱があがる」という身体の反応は、身体を守る防衛反応であり、白血球が病原体、異物と戦っている証拠です。さらに、風邪などのウイルスは熱が低い方が繁殖しやすい性質を持っていますので、やっきになって体温を下げる必要はないと言えます。

高熱が脳に影響することはある?

「40度も熱があると頭がおかしくなるんじゃないか」と思われるかもしれませんが、40度の発熱でも、けいれんなどもなく意識がはっきりしていて顔色も良さそうであれば、問題はありません。

ホームケアについて

保温すればいいの?涼しくすればいいの?

熱の上がりかけは寒気が出るため温かくします。熱が上がり切ったら涼しくします。身体を冷やす時には、太い動脈が走っている部分(首筋、脇の下など)を冷やすと良いでしょう。

お風呂は入っても大丈夫?

熱が38度前後でもいつも通り元気な時には短時間の入浴は大丈夫です。

ご飯や水分補給は?

食欲がある場合は、おかゆやうどんなどの消化の良い食事をあげましょう。食べられない場合は無理をせず、水分はしっかり補給して脱水予防に努めます。経口補水液やイオン飲料などを取りましょう。
もし水分も取れないようなら医療機関を受診して下さい。

解熱剤は使った方がいいの?

熱が高くても元気にしている時は使わなくても良いでしょう。熱が高く、ぐったりしている時には、体力はどんどん消耗してしまいますので、解熱剤を使用した方が良いでしょう。しかし、解熱剤は病気自体を治す薬ではありません。発熱を起こしている物質の流れを止め、熱を一時的に下げるだけですので、平熱まで下がる場合もあれば、病気の勢いが強い時にはなかなか下がらないものです。あくまで症状を和らげる薬なので、楽にしてあげるために使用して下さい

発熱は身体の正常な防衛反応です。よく観察し、あせらず対処することが大切です。
3か月未満のお子様の場合は躊躇せずに医療機関を受診するようにしましょう。

執筆者情報

株式会社東京リハビリテーションサービス
言語聴覚士 堀川 由樹子

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