4月から始まった新生活!新しい環境で子どもたちも頑張っているでしょうね。頑張る子どもたちを見守るなかで、家の外でどんなふうに過ごしているのか・・気になりますよね。「今日どうだった?」「何したの?」と子どもたちに聞いてみても「楽しかった」「別にふつう」なんて返ってくるだけで終わってしまうことも多いのではないでしょうか。問い詰めるほどでもないけれど、知っておきたい「見えないところであったこと」を子どもたちから引き出すおしゃべりのコツをお伝えします♪

「どうだった?」「何したの?」ではどうして答えてくれないの?

おとなが何気なく使う「どうだった?」「何した?」という質問は、子どもたちにとっては「なんと答えたら良いのかわからない、非常に難しい質問」です。答えの幅が広すぎて、どこをどのように答えたらよいのかわからなくなってしまう難問なのです。

質問を段階的に。子どもたちが答えやすいポイントと「ヒント」を探す「聞き方のステップ」

普段何気なくする会話ですが、聞き方によって、簡単に答えらえるものもあれば答え方が難しいものもあります。その子の語彙力や表現力、出来事の複雑さに応じて、「聞き方」を変えることで、答えやすくすることができます。

ことばが未熟な子どもたちにとって、「話さなきゃ」と思うと急に面倒になってしまう「おしゃべり」。
でも、どんな答え方をしても「大人が耳を傾けてくれる」という安心感と「それが聞きたいのか!」「そんな風に話せばいいのか!」とわかることで自信を持って答えられるようになります。
そのような時間の積み重ねで子どもたちは自然と話すことが楽しくなり自由に話をしてくれるようになります。
まずはおとなが「教えてほしいよ」「知りたいよ」という思いを子どもたちに伝えるところから、始めてみてください。

「話さなきゃ」ではなく「話したい!」 聞き上手なおとなが子どもをおしゃべりにします!

執筆者情報

株式会社東京リハビリテーションサービス
言語聴覚士 堀川 由樹子

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