防ぐべき事故への対策を怠っていないか?

 損害の大きな事故が起こると、“現場の大きな失態である”と考える管理者がいます。もちろん、死亡事故のような事故は、家族対応も大変ですから管理者にとっては重大事です。しかし、こと事故の評価においては、損害の大きさはそれほど重要なことではありません。もちろん、損害が拡大しないよう損害軽減策を考えることは必要ですが、損害の大きさは事故防止対策ではコントロールしにくいのです。転倒した時に足をぶつけるのか、頭部を強打するのかはコントロールが極めて難しいのです。
事故は損害の大きさではなく、その質によって5段階で評価して、対応策を変えると効果的です。

5段階評価を現場の事故防止活動に取り入れよう

防ぐべき事故と防げない事故の区分

まず、事故を防ぐべき事故と防げない事故に区分し、防ぐべき事故に対して的確な事故防止対策を講じられるようにします。更に事故をその質によって評価し、対応策を5つに分けます。

対応策も5段階に分ける

事故の評価によって対応策が異なりますので、下記の表に従って対応策のポイントを明確にして、それぞれ具体的な対応策を講じます。防げない事故を家族に受け入れてもらう取組は特に重要です。

執筆者情報

監修 株式会社安全な介護 山田 滋 

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