今年は例年よりも早い梅雨明けとなり、6月下旬から本格的な暑さとなっています。
そこで今回は、夏バテのメカニズムと予防策についてご紹介いたします。

夏バテのメカニズム

人間の身体は、自律神経の働きによって、暑さを感じると汗をかいて熱を放散し、体温を一定に保っています。
しかし、真夏の室内外の温度差を繰り返し感じることによって、自律神経の働きが乱れてしまいます。
自律神経の不調は、体内のさまざまな機能に影響を及ぼすため、胃腸の疲れや食欲不振、倦怠感などの症状が出現します。
また、発汗による水分やミネラルの不足、寝苦しさによる睡眠不足も夏バテの原因になります。

子どもが夏バテになりやすい理由

夏バテと熱中症は何が違う?

夏バテは、なんとなく体調がすぐれない状態が続きますが、熱中症は体調が急激に悪化します。そのため、熱中症は命に関わることもあります。夏バテになっている時は暑さへの抵抗力が弱っているため、熱中症にもなりやすいと考えられます。おかしいな、と思った時には熱中症を疑って対処しましょう。

夏バテの予防

①温度差、身体の冷やしすぎに注意
室内外の温度差が5度以上になると、自律神経が乱れやすいと言われています。

②冷たい飲み物はなるべく避ける
冷たい飲み物は胃腸に負担をかけやすく不調の原因となってしまいます。

③生活リズムを整える
一日のうちで特に重要なのが朝の過ごし方です。起きてすぐに朝日を浴び、朝食を摂ることで体内時計がリセットされ、リズムを整えることができます。

栄養バランスの良い食事

夏はのどごしのよいそうめんや冷麺などを食べる機会が多く、炭水化物に偏った食事になりがちです。不足しやすいタンパク質やビタミン、ミネラルなどを意識して摂る必要があります。肉や魚、卵、大豆製品などのタンパク質が多い食材と、ビタミンやミネラルを含む野菜を摂ることで、暑さに負けにくい身体づくりができます。

夏バテと熱中症対策をしっかり行い、暑い夏を乗り切りましょう!

執筆者情報

株式会社東京リハビリテーションサービス
澤村 清美 (看護師)

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