
「モノを見る力」は、いわゆる「視力」だけでは表せません。
― モノの特徴(形・色・大きさなど)を捉える力
― 複数のモノの中から目標とするものを探し出す力(注意を集中し、ピンポイントで注視する)
― 連続したモノの集合体として全体を捉える力(視野を広げ、注意を分散する)
― より正確にモノの特性(質感・細かい形状・奥行きなど)を捉える力 など
⇒ 正確にモノを「見る」ためにはさまざまな経験とステップが必要となります。
― 姿勢が悪くなる ― 注意が散漫になる ― 疲れやすい
― 大雑把に捉えて判断してしまうため、思い込みや勘違いで間違えることが多い
― 理解がイメージとむずびつかず、言葉や考える力の発達が遅れる
― 言葉はなんとなくわかってもどう行動したらよいのかわからない(「指示に従えない」ように見える)
― 手元や道具との距離感がつかめず手先を使う作業が難しい
― 文字や絵の形が崩れたり、苦手に感じたりする ―文字を読むのが難しい ―運動が苦手に感じる
― 想像することやイメージすることが苦手になる ―視野が狭くなる など
⇒ 生活や学習、自信や意欲につながるさまざまな困りや苦手意識、経験不足につながります。
幼児期の「視機能」はまだまだ未熟で未発達です。
「ちゃんとは見えていないつもり」で、うまく見せるための工夫や見たくなる演出を考えて、「目を使ったあそび」を提案してみましょう。

よく「見る」「感じる」実際に「やってみる!」で子どもは豊かに育ちます。
株式会社東京リハビリテーションサービス
言語聴覚士 堀川 由樹子