
届かぬ思いを必死に訴えるため、子どもたちは全身で「伝えよう」とします。特にことばがまだ未熟な低年齢の子供たちや発達がゆっくりで表現の手段が少ない子どもにとっては、コミュニケーションがうまくいかないことはとてもストレスです。
言いたいことがあるのに届かない、伝わらないという思いは、徐々に「伝えたい気持ち」を超えて、イライラむかむかに変わってしまい、爆発してしまいます。
周囲も気にせず、暴走しつづけてしまう「癇癪」。場面が許せば、「納得いくまで怒らせておけばよい」という対処もできるかもしれません。しかし、時間にゆとりがない・周囲に迷惑・危険な場所など、放っておくわけにはいかない場面で起きることも多々あります。
このような場面の影響は、暴れている本人にとっては関係ないものの、保護者にとっては「焦り」や「不安」につながります。ストレスとストレスがぶつかり合うと、状況はますます混沌を極め、思いがけない「リスク」を生むこともあります。
などの様々な対処法がありますが、いずれにしても「保護者が冷静に判断できる状況」が必要です。
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地域や周囲のあたたかい声かけの「輪」が子育てに「和」を生む[/caption]
株式会社東京リハビリテーションサービス
言語聴覚士 堀川 由樹子