◆子どもたちは本が大好き!「これ読んで~」と言えるようになるずっと前から、子どもは色鮮やかな絵本に目を輝かせます。「まだ聞かせてもわからない」「ことばなんてまだ先でしょ」「めくっているだけで聞いてない」「読み聞かせは苦手・・・」と思っている人も少なくないかもしれません。
 しかしこの「絵本」との出会いこそ、子どもたちのことばや心を楽しく育くむきっかけになるかもしれません。実は0歳からでも始められる“絵本とのふれあい方“についてご紹介します。

◆絵本の魅力

・新しいことば・世界(子どもにとって未知のモノ・コト・概念など)に出会える。
・親子でイメージを共有しながら「やりとり」をするきっかけがあふれている。
・ことばや学習の発達に必要な「読んで理解する力」を身に着けることができる。
・子どもが良く反応するものや興味があるものを周囲の「大人が見つけるヒント」があふれている。

◆絵本に興味を持ってもらう(絵本の面白さに気づいてもらう)ために

①おもちゃとして絵本に触れさせる

パラパラとめくる動きやめくると次々に絵が変わる感覚が子どもにとってのまず最初の“面白い“になる。(ハード素材やビニル素材の破れにくい絵本を好きに触らせるところから始める。)

見ている本やページ等、子ども自身が興味を持っている部分から「一緒に見る」を始めてみる

「〇〇あったね~」などと、挿絵の中から子どもが何に反応するかを探り、共感的な声掛けを行う。
絵本の見方がわかるようになると同時に“おとなと絵本を見ること“=”楽しいこと”と感じられるようになる。

③(「見る」ができるようになったら)順番に読んでみたり、目的のモノを探したりと「本の楽しみ方」を教えてみる

繰り返しのリズムがある本で読み進める楽しさを感じたり、ことば図鑑のように知っているものや興味があるものを見つけたりするなかで、本を読むことの面白さ・便利さを知らせることができる。

~もっと本が好きになる!読み聞かせの心得~

☆子どもに選ばせる。持ちたがったりページをめくりたがったらやらせる。(あくまで子ども主導)
☆無理に読ませる必要はない。(子ども自身の見たい・聞きたい気持ちを大切に)
☆書いてある通りに読まなくてよい。(ストーリーからはずれても、途中で終わっても大丈夫!)
☆書いてある通りに読まなくてよい。
☆絵本はコミュニケーションの道具である。(子どもが見ているもの、興味があるものについて話すことから!)
☆子どもの実生活や経験、実感と関連づけながら「ことば」や「表現方法」を伝えていく。
☆親子にとって楽しい時間になっていることが何より大切!(「こうしなきゃ」なんてない。双方が楽しいことが一番)

「親子で楽しむ」ところから本の魅力を子どもに伝えましょう!

執筆者情報

株式会社東京リハビリテーションサービス
堀川 由樹子 (言語聴覚士)

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