社会福祉施設のリスクマネジメントセミナーの概要

あいおいニッセイ同和損保のスタッフは様々な施設に出向いて職員の皆さんと一緒に事故防止活動に取組み、そこで事故防止のノウハウを習得し、関心のある方々にお知らせする活動を行っています。
このコーナーではあいおいニッセイ同和損保が提供するリスクマネジメントセミナーのご案内をさせていただきます。

リスクマネジメントセミナー開催のご提案

あいおいニッセイ同和損保は、特別養護老人ホームなどの社会福祉施設の賠償責任保険を長年取扱ってきました。
2000年4月の介護保険への移行を境に利用者からの賠償請求が増加し、近年では、介護事故も増加の傾向にありますが、施設側にはその対処方法や事故防止対策のノウハウが定着していないというのが現状でした。

リスクマネジメントセミナーの開催を通して、何がリスク(危険)で、それらにどんな対策を打つ必要があるかを理解できることができ、その後の効率的な事故防止活動におおいに役立ちます。

セミナー内容

  • 老人施設のリスクマネジメント
  • 高齢者施設の大規模災害
  • 訪問介護のリスクマネジメント
  • デイサービス、デイケアのリスクマネジメント
  • 認知小利用者のリスクマネジメント
  • 待遇&クレーム対応研修

※セミナーの種類もいくつかありますので、最優先されるものをお選びいただけます。

  • 貴社の施設職員を集めた集合研修
  • グループ企業や法人全体での社員研修
  • 別法人の施設職員を集めた集合研修

3時間まで:126,000円+実費
3時間超 :168,000円+実費

あいおいニッセイ同和損保のリスクマネジメントセミナーは、年間100回以上行われており参加者の方々からは「大変参考になった」という声を多く頂いております。ぜひご検討下さい。

事例で考えよう!

過去の事故事例を参考にしながら必要な安全配慮を考えることで、どのような事故に対してどのような防止対策を講じるべきかの指針になります。

事故例1

介護職のAさんは、利用者の車いすを押して外出中、施設から携帯に電話がかかったため、交通量の少ない通りで車いすを止めストッパーをかけました。電話中ほんの少し目を離した隙に、車いすのブレーキを利用者本人が解除してしまったため、下り坂を車いすが走り出し転倒して、大腿骨頸部を骨折してしまいました。

判断

ストッパーを外すという事故の直接の原因となったのは、利用者本人の行為ですが、介護のプロであれば利用者がストッパーを外すという事態を予測したうえで、危険のない傾斜のない場所に車いすを止めるという注意義務があります。
この事故は注意義務を怠ったために起きた事故であり、施設は安全配慮義務違反として賠償責任を負うことになるでしょう。

事故例2

利用者はレクリエーションでビーチボール遊びを楽しんでいました。 介護職のBさんは途中で利用者が疲れて身体の動きが悪くなってきているのに気付いていましたが、その日は利用者が特に気分が弾んでいたようだったので、そのままレクリエーションを続けていました。ところがその後、利用者がボールを追いかけて行き勢い余り、ボールの上に乗ってしまい転倒し骨折してしまいました

判断

通常、そのレクリエーション自体が利用者にとって危険でなければ施設の過失にはなりませんが、利用者の身体機能は変化しますから、途中で危険な状態になったときは中止しなければなりません。Bさんは危険を予測できたのですし、すぐにレクリエーションを中止させて危険を回避することもできたはずです。
この場合、中止させなかったことが、安全配慮義務違反となって施設が賠償責任を負うことになるでしょう。