ベルマーク通じ被災校を支援
PTA、個人、企業から「子どもたちへ」次々に
ベルマーク教育助成財団は3月11日の東日本大震災で被害を受けた子どもたち、学校を全力で支援しています。その運動を支えているのは、マークを集める全国のPTAの皆さんであり、運動を理解してくれる協賛、協力会社の方々です。被災支援のためにベルマークを寄贈してくれている個人や企業、寄贈マークの仕分け集計をしてくれるボランティアの方々もいます。
財団はこれからも息長く被災地に寄り添っていきます。
緊急友愛援助は3700万円
支援の大きな柱は「緊急友愛援助寄付」と「震災援助寄贈マーク」の二つです。緊急友愛援助寄付は全国の学校、公民館、幼稚園、保育園などのベルマーク預金を災害支援のために寄付する制度。富山県の小学校は7年がかりで貯めた54万円を寄付しました。友愛援助のために、新しくベルマーク運動に参加した学校もあります。12月26日現在で916件、約3700万円が集まり、阪神淡路大震災に比べ、額にして約3倍に達しています。
震災援助寄贈マークはベルマーク運動参加校や団体でなくても、個人や企業が収集して財団に贈れる制度です。マークは被災校に点数としてプレゼントされ、設備品の購入ができます。この9ヵ月ほどで約8700件に達しました。例年だと月100件程度ですから、今回はすでに7年分以上が届いています。このうち、集計が済んでいる分だけで900万点を超えました。東京や名古屋など全国のASA(朝日新聞販売所)も子どもたちのためにと収集に取り組んでいます。
マークの仕分け、集計は大きな労力が必要です。そこで運動に参加した経験のあるボランティアの協力を呼びかけたところ、120の学校や団体、個人が手助けしてくれました。
寄贈ベルマーク、7年分超す
/財団は素早く支援体制を整え、被害の大きかった岩手、宮城、福島、茨城の4県の学校に対して、まずノート10万冊、鉛筆10万本、パステルクレヨン3000セットを届けました。第2次支援プロジェクトとして、要望のあった被災校257校に対して、1校当たり50万円を限度に総額1億円を超す援助活動を展開しています。この援助資金は、緊急友愛援助寄付と企業や個人の寄付金に、財団資金を加えたものです。
寄贈マークは、せっかく集めたマークを津波で失った8小学校にそれぞれ5万点を贈りました。また支援プロジェクトの257校のうち、ベルマーク運動に参加する149校に対して1校当たり4万点を、宮城、福島、茨城3県の12の幼稚園、保育園には10万点ずつを贈っています。
企業も寄付やベルマーク集めで応援
協賛会社などの協力も盛んです。ベルマーク運動が始まった1960年以来、協賛を続けるキューピーは3年間にわたる援助資金の寄付を決めました。通常の運動で収集したマーク点数の3割に当たる金額を上乗せし、その総額は1億円に上る見通しです。
ファミリーマートは全国約8300店で回収したマークを運動に参加している被災地の小学校に寄贈。キリンビバレッジはペーパークラフトのマーク収集箱を同社ホームページからダウンロードできるようにしています。あいおいニッセイ同和損保は体育館をイメージした紙製の収集BOX2万個を本社や全国の支社、営業所(約600ヵ所)、取引企業などに設置し、収集を続けています。協賛会社以外でも、ヤマト運輸はパートを含めた全社員14万人が収集に参加、11月末現在で150万点のマークを仕分けして財団に寄贈しました。
ありがとう、そして粘り強く
支援の報告会開催
全国各地から寄せられた大震災の支援に感謝し、財団の援助活動の一つひとつを報告するとともに、今後の息長い支援につなげるための報告会が11月29日、東京都中央区築地の朝日新聞東京本社・浜離宮朝日小ホールで開かれました。
宮城県石巻市立雄勝中学校校長の佐藤淳一さんが「再生から新再生へ」と題して基調講演。
雄勝中の生徒たちは幸い77人全員の無事が確認され、教職員の不休の努力で4月21日には石巻北高飯野川校の4階を借りて再開しました。しかし、苦難の日々はその後も続いています。そんな中でも地域に伝わる和太鼓を元に、古タイヤを利用した「雄勝復興輪太鼓」を創作し、その活動を通じて生徒たちが少しずつ元気を取り戻す様子を、臨場感あふれる語り口で披露しました。そして「子どもは復興の光。子どもたちが戻らなければ雄勝の復興はありません」と訴えました。
財団の野中正治事務局長は「1日も早く子どもたちがかつての環境で学ぶことができるよう、息長く支援をしていきたい」と述べ、引き続き協力を求めました。
埼玉県川越市立川越第一小学校愛校会会長で、同市PTA連合会成人教育委員長の野村和博さんは、市内の全54公立小中学校のPTAがマークの仕分け集計に取り組んでいる活動を伝えました。
(公益財団法人ベルマーク教育助成財団HPから)
バックナンバー
- 「ベルマーク運動の取り組み」報告会開催<ベルマークニュース第3号>
- 「東日本大震災 被災校援助プロジェクト」<ベルマークニュース第2号>
- 「被災207校への援助スタート」<ベルマークニュース第1号>
- 「今回の第2次支援以前に行われた第1次支援の様子」<ベルマーク新聞第1号>
ベルマーク運動のご紹介
「すべての子どもに等しく豊かな環境で教育を受けさせたい」という願いのもと始まったベルマーク運動に、あいおいニッセイ同和損保は、協賛会社として参加しています。
地域AD倶楽部でも、各地域ごとに皆さまからベルマークを集め、被災地域の学校へ届ける取り組みを行っています。
ぜひとも皆さまのご協力をお願いします。
左の画像をクリックするとそれぞれ
「ベルマークポスター」
「ベルマーク対象商品一覧表」
がダウンロードできます。
こちらもぜひご活用ください
ベルマーク付き保険商品のご案内
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